防災・減災
岩手県は2008年以降の近年、約3年周期で、地震、津波、豪雨や台風といった自然災害により、大きな被害を被っています。
被災した地域のなかには、住民が集い、自主防災組織を立ち上げ、共助を図る動きが見られていますが、県全体として捉えた場合、依然として県民の防災意識が低い傾向にあります。
災害時は、公助、共助、自助の円滑性が重要となるものの、災害直後はどこもかしこも大混乱をきたすため、一定の日数を要する公助や共助よりも、迅速な初期対処が期待出来る自助と互助が重要なポジションを占めます。
市民防災講座では、「もの、環境、心を備える学び」「個人防災・家庭防災」「災害時の初期対処」を核とした、わかりやすい学びやワークショップを行い、災害時の要となる自助と互助の強化を推進しています。
歳月の経過とともに、東日本大震災や水害による被害が、風化の一途をたどっていることから、岩手県北上市において、みんなのぼうさい道場を開設しました。
紙のまき、段ボール箱など身近にあるものを素材とした手作り防災グッズ、自然災害時において被災した地域の写真などを展示することで、「ものを備える」「知識をそなえる」「心をそなえる」空間を醸成しました。
自然災害は、あらゆる事情に危機的な変化をもたらします。
食事情の改善を図るため、昔の風習に着目し、干し野菜や野菜パウダーを試作しました。